9/17/2005

ジェシカ=ウィリアムズ「ライヴ アット ヨシーズ vol.2」

  今週は日ごとに秋が近づいてくるのを感じさせた。薄手のパンツとか半袖のシャツとか、そろそろ夏物の服装を仕舞い始めた。この一週間はよく飲み歩いた。銀座でウィスキーを飲んだり、神楽坂でワインベルギービールを飲んだりした。勤め先の近くにある顔馴染みの店「カドー」にも顔を出した。気候も良くなり、景気も少し良くなってきた。お店はどこもなかなか盛況であった。これぐらいがちょうどいい。

 秋の酒は味が深まって旨い。日本では来週月曜日と金曜日が祭日となる。僕の様な会社員にとっては、3日間出勤すればまた3連休。贅沢な気分だ。期末が近づいてきて鬱、という人もいらっしゃるかもしれないが、楽しまずには損するばかりである。

 音楽の方もコレクションが好調。ここで採り上げてみたい作品が、この先4回分程度は確定という状況である。先ず今回は少し前にご紹介した、MaxJazzのピアノシリーズから、女性ピアニスト、ジェシカ=ウィリアムズのライヴ盤を紹介したい。

 収録された会場は前回ご紹介したマルグリュー=ミラーと同じ、カリフォルニア州オークランドの「ヨシーズ」というお店。先にリリースされているvol.1に続くもので、僕は同社のサイトで試聴の結果、先にこれを買った。もっとも、手元に届いて聴いてみてすぐに第一集も購入したのだけれど。

 この作品は、何も難しいところはない。ゆったりしたジャズクラブの空気をそのまま部屋に運んできてくれる。ジェシカという人のピアノ演奏は、それほど個性のあるものではないかもしれないが、味わい深くて実に巧い。そこにレイ=ドラモンドとヴィクター=ルイスというヴェテランを従えた演奏が、物足りなさなど感じさせるはずもない。聴いて疲れず、かつ十分なくつろぎと音楽的欲求を満たしてくれる、なかなか有難いバランスを持った作品である。

 普段ここで紹介する作品にはなかなか手を出しあぐねている方も、これは間違いなく満足できる作品である。独りでゆっくりと、好きな人と二人でも、パーティでも、ラジカセでも、立派なオーディオセットでも、お好みのスタイルでごゆっくりお楽しみください。

Jessica Williams ジェシカの公式サイト。意外なほど(?)しっかりしたサイトをお持ちです。

(追伸)
 前々回のろぐでとりあげた、祐天寺の鉄道カレー店「ナイアガラ」の店名の由来について、このろぐを読んだくれている友達から教えていただいた。知りたい方はこちらをご覧ください。Jさん、ありがとう。

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