6/22/2019

ソニー・ロリンズ「ライヴ アンダー ザ スカイ 1981」

時折、すごく聴きたくなるソニー・ロリンズ。いまでもお気に入りはやっぱり"The Solo Album"だけど、僕はどうしてこの演奏がそんなに好きなのかと言えば、僕にとって初めてのロリンズ体験に行き当たる。

まだ高校1年生だった1981年の夏、僕も長年いろいろとお世話になったジャズ・イベント「ライヴ アンダー ザ スカイ」にロリンズが出演した。メンバーはベースにスタンリー・クラーク、キーボードがジョージ・デューク、そしてドラムがアル・フォスター。

「ソニー・ロリンズ・スペシャル・クァルテット」と銘打った企画ものだと思っていたけど、実はこのメンバーでその前の年にアルバム"Love at First Sight"を録音していたことを最近になって知った。

僕は住んでいた和歌山の田舎町にFM放送で生中継されたこの演奏を聴いて高校生なりに感動したのをよく覚えている。僕のジャズ原体験のひとつは間違いなくこれだろう。

悪天候の影響で開演時間が変更になり、最初の生放送時は冒頭にナレーションが被った形で始まったのだが、その後、キレイに編集された形で再放送され、それを録音したカセットテープをずっと大事に聴き続けた。

1時間半で7曲の演奏。その中にはロリンズの代名詞的アルバム"Saxophone Colossus"からの3曲も含まれていた。

僕がジャズを本格的に聴くようになってこのアルバムを聴いたのはそれから4年後だったわけだけど、もちろん素晴らしいとは思ったものの、どこか初めてライブ盤で聴いた演奏を後にスタジオ盤で聴いたときのギャップ感があった。

いまはカセットテープもどこかに行ってしまって、"The Solo Album"を聴きながら記憶の中で蘇るあの演奏の余韻を楽しむことしかできなかったのだが、その懐かしいライヴ録音をYouTubeで見つけて、久しぶりに何度も何度も繰り返し聴き狂っている。



当時のFM放送録音をアップしたものだろうけど、ありがたいことに全ての演奏曲目がほぼ完全に極めて良好な音質で再現されている。

この時ロリンズは50歳。20歳を前にデビューしてすでに30年のキャリアと名声を持ってはいたけど、この時期は明らかに1950年代のマックス・ローチとの時代に並ぶ絶頂期だと思う。その証が"The Solo Album"というのが僕の自説。

直前の豪雨の中、会場で帰らずに待ち続けた観客に応える気持ちもあったのだろうが、この時のロリンズは本当に絶好調。とりわけ冒頭の"Little Lu"はワンホーンの醍醐味ここにありとばかりに18分間をひたすら吹きまくる圧巻!

この時の演奏はテレビでもイベントのダイジェスト番組として放送されたのを覚えている。もしライヴの全体が記録されているのであれば、是非とも映像化してほしいものである。NHKさんお願いします!


(おまけ)

木曜日は仕事をお休みして横浜市東部の生麦から自宅までをウォーキングしてみました。その時の写真を少し。

新丸子から生麦方面に向かう途中にある遍照院さんの入り口。山門の一部が踏切になってます(笑)


本格的にスタートする前の腹ごしらえにと、前から行ってみたかったラーメン屋「さつまっ子」さんでラーメンと名物キムチ納豆ライス。惜しくも閉店してしまった笑苑さんに似た味が良かったです。


生麦のキリンのビール工場と高速道路の高架下にある生麦事件の碑。


この日は蒸し暑かったけど日差しは弱めでその後も快調に歩き続けて、浜通り、横浜中央市場から臨港パーク、みなとみらいを抜けるいつものコース。途中アメリカ山公園で休憩したら紫陽花がキレイでした。


公園を出てすぐの外人墓地の隅っこにあるバナナが花を咲かせていました。これ植物園じゃないですよ。


これで2時間半、約16キロの道のりになりました。ロリンズの演奏をしっかり聴きながら歩きましたよ。

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