7/15/2019

ジェローム・ハリス「ハイデン イン プレイン ヴュー」

久しぶりにCDを買った。ベーシスト ジェローム・ハリスのアルバム"Hidden in Plain View"。

彼の名前は今まで聴いてきた音楽の中でポツポツと見かけたことはあったんだけど、最近聴いた1980年代のロリンズのいくつかのアルバムで名前を見かけたのがきっかけで、初めてプロファイルを知って興味を持った。

メインストリームからフリーまで様々なアーチストの作品にセッションミュージシャンとして参加しているキャリアのなかで、自身のアルバムを3枚リリースしている。今回の作品は1995年に作られたもの。

ほぼ全編がエリック・ドルフィーの作品で占められたトリビュート作品になっており、それぞれの曲は原曲のパフォーマンスをかなり忠実に受け継いだスタイルになっているのだが、当然のことながらソロイストとしてのドルフィーはおらず、そこは手堅いミュージシャン達によってしっかりと原曲の魅力を浮かび上がらせる内容に仕上がっている。

ハリスのリーダー作品でありながら、参加したミュージシャン達が秘めてきた「ドルフィーの音楽ってこうだよね」という総意が伝わってくる、極めて聴き技たえのある作品だ。ドルフィーが好きな方には強くお薦めしたいオルタネイト名盤である。



そういうこともあって、ドルフィーの作品もいくつかお復習いしてみたけど、やっぱりね・・・ホントにすごい人なんだなあと当たり前な感想だがそれしか出てこない。

プレスティッジから出ている"Eric Dolphy in Europe"の全3巻も今回ほぼ初めて聴いてみたけど、アルト、バスクラ、フルートの名演奏のオンパレードにただただ圧倒されるばかり。

うーんやっぱりすごいなあ、と今度は僕が大学生の時に初めてドルフィーを聴いた"Eric Dolphy At the Five Spot Vol.1"も聴いてみたところ、これはもうまさに「洗礼」だよね。1曲目で焼かれて(Fire Waltz)、2曲目で妖されて(Bee Vamp)、3曲目で託される(The Prophet)って感じかね(笑)。



相変わらずお天気はどんよりが続いている。ほんの小雨であればウォーキングもさほど苦にならず、むしろ炎天下の危険を考えればまだその方がいいかもしれないんだけど、出る前から雨が降ってるとちょっとためらってしまう。


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