12/20/2009

ほうちゃん

山手に引越して8ヶ月。ようやく本格的な冬の寒さがやってきた。

週末に子供が風邪を引いてちょっと熱を出したりもしているのだが、幸い大事にはいたっていない。水気の少ないサツマイモのおかゆを妻が作ってくれて僕が食べさせていたら、途中で咳き込んだ拍子に食べたものを全部もどしてしまった時はちょっと慌てたが、一番びっくりした当の本人がその場で大泣きしたものの、すぐに泣き止んで残ったご飯をすぐにまた元気よく食べてくれた(少しお湯を足して柔らかくしてあげたが)。医者からもらった薬が効いているのか、いまは落ち着いている。

念のため予定していた妻がお世話になっているお宅への訪問お出かけは中止となった。遅い年賀状の準備をしたり、親戚からの頂き物へのお礼の品を送ったり、ワンサイズ大きくなった子供のおむつとミルクを注文したりと、ネットは音楽以外にも大活躍である。気がつけば「お買い物」のお出かけはこの1年でさらにずいぶんと減ってしまった感がある。最近では外出のほぼ100%は外食が目的の中心にある。それ以外の買い物はそのついでに何かのあればという感じで、そのほとんどは食材である。

日曜日は早起きしてウォーキング。山元町からフェリス女学院の間を抜けて港の見える丘公園へ行き、そこで日の出を眺めて北方小学校から上野町を通って山手駅まで戻る道程。人通りのほとんどない寒い早朝に横浜らしい街並みを駆け抜けるのは気持ちがよかった。1時間弱でおよそ7000歩の運動になった。

山手駅前の商店街は最初はずいぶん地味だなあと思ったのだが、何度も往来しているうちにそこで頑張っているいろいろなお店の魅力が感じられるようになってきた。そのなかで一番僕が気になっていたお店をようやく訪れることができた。「ほうちゃん」というホルモン焼のお店がそれである。

僕は未だに1人でお店に入ってお酒を呑んだことがない。晩ご飯を食べるついでにビール1杯とかいうものも含めてだ。それをするくらいならお酒を買って家で飲む。お店に独りというのは、そこの人と知り合いででもない限りどうにも居心地が悪く、いわゆるおひとり様の世界というのはいまのところ自分には縁遠いもののようだ。

「ほうちゃん」のことを知ったのは山手に移って間もない頃。赤ちょうちんにホッピーののぼりとともに「串焼きホルモン」の看板、これはもう惹かれないはずがない。しかし子連れで飲み屋に入るわけにもいかず、たたでさえ呑みに行ける機会が減っている上に、山手で呑める人というのもおのずと限られてくる。

そしてとうとう先の金曜日になって、みなとみらいに住む以前の職場の同僚を誘って行くことが出来た。これもこちらの都合で2回も延期になった結果ようやく実現したというわけだ。

結論を言えばこのお店は最近入った飲み屋の中で最も僕の理想に近いお店だった。ホルモン串焼きと串揚げを中心にしたメニューは店主がこだわっているだけあって、なかなかのものだ。

おまかせホルモン串焼き4本セット400円は安い。まずはこれを注文すべし。串揚げはハムカツとソーセージを食べたが1本130円は手頃でうまい。そして一品料理では、大トロホルモンとポン酢で食べるミニホルモン鍋といえるポンホルなど、どれもとても素晴らしい。これだけまとめてホルモンを食べたのは初めてというくらい、2人でひたすら唸りながら食べて飲んだ。

生ビール2杯ずつとホッピー1本に中身のお替わりを2杯と合計5杯ずつを飲んで、料理合わせてお勘定は8千円ちょっとだったと思う(2人それぞれ万札をとりだした以降の記憶が少々あやしいのだが)。いわゆる激安のお店というわけではないが、中身がしっかりしていて良心的な価格だと思う。チェーン店にはないしっかりしたところが魅力である。

僕が日頃おつきあいさせていただいている、すべての呑ん兵衛の皆さん。いつかこのお店でぜひ一杯やりましょう。どうぞ遠慮なく「ほうちゃん行きましょう」と声をかけてください。楽しみにしてますよ。

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